生きるのに一生懸命!

日本の隅っこで小さな会社を運営中。 ここは、日々感じた事や思った事を書き殴るブログ。たまに毒舌です。

大人のファンタジー『青空のむこう』はジワリと泣ける!って話

ネットでも評判になってたし、この本のことは知ってたんだけどね。
大人でも泣ける!
涙が止まらなかった・・・
生きてる意味を考えさせられた・・・
うん、いろいろ高評価な声を聞いてた。
だけどね、これまで読んでなかったわけ。
だって・・・

ファンタジーだろ!?
童話みたいな話なんだろ!?

って勝手に決めつけて、他の本を優先してたんだけどね。
この前、BOOKOFFの廉価本のコーナーで見つけたので買ってみたぞ。
ハードカバー(ほとんど新品)が税込みで108円
これなら積読にしといて、時間がある時に読んでも損はない。
買った本はこれ・・・。

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アレックス・シアラー『青空のむこう』だ。
今日は時間が有ったんでね、いきつけの店(喫茶店)で3時間かけて一気に読んでみた。
この本・・・オレは・・・

涙がこぼれた!

あれだぞ、涙がこぼれると言っても、ボロボロと滝のようにこぼれるんじゃなくて、ポロリと涙の滴が落ちる、って感じだ。
号泣するような小説じゃないんだけど、深い余韻に包まれる小説だな。
この余韻が、なんていうか暖かいのだ。
優しい気持ちになれる余韻とでもいうか、すごく心地良い余韻。
って事で、今回は大人のファンタジー『青空のむこう』の話。

 

 

 

まずは、この小説がどんな話なのかを簡単に書いてみる。
いつもならwikiさんからストーリーを引用してくるんだけど、あいにく『青空のむこう』について書かれてるwikiさんが無かったので、オレなりにまとめてみるぞ。

ある日、突然の交通事故で死んでしまった少年ハリー。物語は、ハリーが「死者の国」の受付に並んでいるところから始まる。

「死者の国」っていうのは、まぁ、良いとしても・・・受付ってww
そう、この小説は深いメッセージ性をもちながらも、全編を通して、少しのユーモアを交えて書かれてるので重くない。

無事に受付を済ませたハリー。
そこで同年代のアーサーと出会う。彼は、自分を産んで死んだ母親を探して150年もの間「死者の国」に居る。アーサーから「死者の国」の事をいろいろ教えてもらうハリー。「死者の国」の向こうには、「彼方の青い世界」が有るという。
だけど、生きてる間にやり残した事、心残りがあると「彼方の青い世界」へ行くことは出来ない。

この辺で、オレにも「死者の国」の事がなんとなくわかってくる。
アーサーは母親に会いたいがために150年「死者の国」で母親を探してる。
そして、ハリーも「やり残した事」「心残り」があった。
もうね、この辺になると(まだ最初の二章ぐらいだけど)、物語の展開が気になる。
ハリーの「やり残した事」は上手く達成する事が出来るのか・・・。
ここでも、なかなか面白い人物が登場してくるんだけど、誰かと言うと・・・

原始人!ww

何を言われても「うぐっ」としか言わないんだけど、この原始人も何か「やり残した事」があって「彼方の青い世界」へ行けないのだ(涙)
一万年もの間、何かを探してるらしい・・・。

「死者の国」に居る人たちは、だいたいが手続きを済ませると、「彼方の青い世界」へ行ってしまう。まぁ、ゾロゾロと歩いて行くんだけどなww
だけど、ハリーは行くことができない。事故の少し前、姉のエギーと喧嘩してひどい言葉をぶつけた事が心に突き刺さってるから・・・。

さぁ、ハリーはどうするか・・・。
ここからがこの小説のメインの部分だ。
なんと「死者の国」の受付係が止めるのも無視して、アーサーとハリーは「生者の国」に戻ってくる。どんな姿で戻ってくるかって・・・

幽霊!

まぁ、生きてる人間からみれば幽霊って事になるのは当然かww

「生者の国」に戻って来たハリーとアーサーは、いろいろなところに行くんだけどね。
ハリーの通ってた学校、映画館・・・。
ハリーは気になってるんだけど、何が気になってるかというと、「自分の死を同級生や先生は悼んでくれているか」・・・。
もちろん幽霊なんで、ハリーの姿は生きてる人間からは見えない(幽霊同士だと見える)。

これね、友達が校庭で遊ぶ姿を見るハリー、自分の机に知らない生徒が座ってるのを見て怒るハリー・・・子供らしくて良いんだよなぁ。
仲の悪かった同級生が書いた誤字のある作文・・・これは、最初のヤマ場
そろそろ涙腺が緩んでくるぞ。
あまり詳しく書くとネタバレになるんでね、詳細は避けるけど、子供の心情がよく描けてるんだよなぁ。
すごい個性的な登場人物も出てくるんだけど、たとえば街灯の上から愛犬を探してるスタンさん。この人も「心残り」があって「彼方の青い世界」へ行けない一人だ。
映画館の場面も上手い。
「生者の国」に居ついてしまった幽霊たちの描写は、冷静に考えるととても怖い事を書いてるんだけど、ユーモア混じりの文章で微かに笑いを誘うほどだ。
たとえば、こんな描写をしてる。

「おい!子供たちを静かにさせろ!幽霊たちが映画を見にきてるんだぞ!少しは考えろ!」
こういうやつらが、幽霊の評判を落とすんだ。ほんと、死んでるのが恥ずかしくなってくる。

いよいよ自分の家に向かうハリー。
自宅にはパパとママと姉のエギーが居る。
はたしてハリーは、姉のエギーに自分の気持ちを伝えることが出来るのか!?

もう、これ以上はネタバレになるから書かないけど、
うん、オレは・・・

涙をこぼしたぞ!

ポロリとな・・・。
なかなかの名シーンだった(涙)
そういえば、本を読んで涙が出たのは久々だな。今年は初かもしれない(多分、初!)
飼い猫のオルトだけにはハリーの姿が見えてるんだけど、この辺りのハラハラ感も秀逸。
主人公のハリー・・・実に少年らしい少年!
この本を読んでいる間、ずっとハリーの応援をしてた。
だって、この本はファンタジーだけど、少年の冒険小説でもある。
頑張ってる子は応援したいからな。
いつも言ってるけど、オレは・・・

応援団!

 

 

 

当たり前のように受け取っている愛情、それがどれだけ大切か・・・
それを受け取れなくなったら・・・
ハリーのように「心残り」を残さないためには、どうすれば良いのか・・・
そんな事も考えさせられる一冊。

読後なんだけど、『星の王子様』を思い出した。あの小説も名言がたくさん出てくるけど、この『青空のむこう』も心に残る文章が多く有ったので、少し紹介。

「そうじゃないわ、ハリー。ちょっとちがうの。
もどってくるけど、それは今のあなたじゃない。
そうね、葉っぱが土にかえるのと一緒で、あなたはあらゆるものの一部になるの。
ちょうどあらゆるものが、あなたの一部だったように」

うん、なかなか深いな・・・。
こんな台詞もあった。

もちろん、
いざってときのために、
少しは取っておくべきだ。
だが、ためこむことに
なんの意味がある?
あの世へは持っていけないんだから。

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少し前、こういう本を読んだ。

漫画にもなってるし、出版社が力を入れて売り出してた小説『君たちはどう生きるか』だけどね。
これ、少々、期待ハズレだった。
若い頃に読めばそれなりに影響力は有るのかもしれないけど、オジサンの年代になって読んでも納得しがたい事が書かれてるし・・・。
上から目線で「どう生きるか」なんて言われても、反対にちょっと不愉快な気分になったりww

どう生きるか、だと?
そんなもん、『青空のむこう』の方がはるかに丁寧に、優しく暖かく書かれてる!

 

 

 

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君:鬼の目にも涙www

うっさいな!
オレが涙もろい事は知ってるだろうが!

バイト君:で、この本は☆いくつなんですか?

う~ん・・・
☆4個半だな・・・

バイト君:満点じゃないww

どうしても、これまでの泣いた小説と比べてしまうからな
ハードルが上がるのだわ
近いうちにオレが泣いた小説の紹介でも書くか・・・

バイト君:とても泣きそうな人に見えないところが凄いww

・・・・・・

バイト君:目つきは悪いし、普通の顔してても不機嫌そうだしww
いつも、ふんぞり返ってるし・・・
周りからは、貴乃花親方みたいって言われてるしww

・・・・・・

 

人をイメージで判断するのは良くない!(涙)